骨盤は、身体を支える土台の機能を担っています。

背骨はその土台の上に乗っている大黒柱になります。

骨盤とは寛骨(腸骨、恥骨、坐骨)、仙骨、尾骨という骨のパーツが結合したものであり、

骨盤が歪むとは、その寛骨(腸骨、恥骨、坐骨)、仙骨、尾骨の結合部分が

何らかの原因によりズレることを指します。

その大切な骨盤が歪んでしまったり傾いてしまうと

股関節や膝関節など下肢の関節や筋肉及び下半身全体に負担や悪影響を及ぼして

・ねじれ

・ゆがみ

・痛みなどが症状として現れます。

骨盤がゆがむことで

・身体の土台である下半身が不安定な状態になる
・バランスを無理にとろうとして上半身もおかしな動きをする
・さらに骨盤への負荷がかかる

このような負のスパイラルに陥ります。

骨盤が歪む原因は、普段の姿勢や生活習慣、労働環境など至る所にあり、

日常の何気ない動作やクセにも影響されるため、気づかないうちに歪んでしまっている

ケースがほとんどです。

いつも足を組むクセがある、猫背でスマホを気づけば触っている、

持ち歩いている鞄が重たい、気づけば同じ姿勢で長時間いる、妊娠や出産、筋力の低下

踵の高い靴を履くことが多い、デスクワークや車の運転など長時間座ることが多い仕事など

誰もが身に覚えがある事ではないでしょうか。

このような原因から骨盤は歪んできます。ほんの数ミリでも骨盤が歪むと

身体に不調をきたすことがあります。

さらに骨盤がゆがんだ状態で動こうするとゆがみを庇おうとします。

本来かけなくていいはずの負荷を周りの筋肉や筋膜、靭帯などにもかけざるを得ないため、

全身が疲れやすくなります。

また、骨盤の歪みは内臓や体型にも影響を与えます。

冷えやむくみ、便秘、腰痛や肩こり、頭痛など、そして代謝が悪くなるために

太りやすい体質になります。

このように骨盤のゆがみは、下半身だけでなく上半身や内臓など

全身に大きな負荷がかかるのです。

年齢が若いうちならば、体操や運動、ストレッチなどをすることにより、

改善しやすいかもしれませんが、高齢になれば改善しにくく慢性化して治りづらくなります。

骨盤のゆがみを放っておくと全身の不調に繋がりかねません。

なかには立つ、歩くなどの日常生活動作がやりづらくなるなどの深刻な悪影響を

及ぼす場合も出てきます。

骨盤が歪んでしまう原因は、普段の生活習慣による骨盤の位置のズレや、

妊娠、産後によるホルモンバランスの影響や骨盤周りの筋力の低下によるゆがみ、

骨盤を支えている内側と外側の筋肉が固くなってしまったことなどが原因ですので、

いきなりズレたり歪んだりしたわけではありません。

ですから、良くなっていく時も数日でとか、1回や2回で改善されることはありません。

時間をかけて継続的かつ、計画的に骨盤の歪みをとることが、骨盤矯正の

最善策だと思われます。

忙しくて整体院に通うほど時間が取れないし、出来るだけ出費を抑えたいという方も

いらっしゃるとは思いますが、できればプロの方に無理のない方法で、

骨盤矯正の施術を受けることをおすすめします。

そして改善した後は、再び歪まないように腰回りの運動やストレッチ、

普段の姿勢などに気をつけながら予防に努めましょう。