揉み返しとは、誤った施術によって筋肉にある筋膜や筋繊維が傷ついて損傷し、
炎症等の症状をおこし、痛みだけでなくひどいケースになると内出血を起こしたりする
状態を指します。
そうなると筋肉は余計に固くなり、さらに筋緊張が強くなったりします。
誤った施術とは、押すポイントが的確ではなかったり、押す力が強すぎる過度な刺激による
施術、無理な姿勢や体勢での施術をいいます。
経験ある人もいるのではないでしょうか。
肩こりや首のこりがつらいので、ご家族や友人にお願いして揉んでもらったら、
翌日首や肩が痛くて動かなくなった!・・・という方。
筋肉が損傷しているため、症状は長くなりやすく
「施術した箇所が痛くなった」
「施術した周辺の筋緊張が強くなった」
「頭が痛い、気分が悪く吐き気がする」
などの症状が多くみられます。
一方、好転反応とは施術によって、身体が正常で健康な状態に戻ろうとする際にあらわれる
一時的な身体の不調を指します。
症状は数日でなくなり、その後には身体が軽くスッキリとした良い状態になっていきます。
揉み返しとは違い、部分的に症状が現れるのではなく、
身体全体、上半身全体、下半身全体のように発生することがほとんどです。
症状としては倦怠感や疲労感、だるさや眠気、全身が温かくなり、火照ったような
状態になる・・・などが挙げられます。
その他にも、「トイレが近くなる」「下痢になる」なんていうのも
好転反応のひとつだと考えられます。
好転反応は施術を受けることにより筋肉がほぐれ、血液やリンパの流れがよくなり、
それまで滞ってた毒素や老廃物が一気に身体中をめぐることによって
一時的に身体が不調になるという現象をいいます。
このように揉み返しと好転反応とでは、
症状や原因、メカニズム、症状の続く期間など全く異なります。
また起きた時の対処法も違います。
揉み返しが起きた時の対処法としては、
・患部を冷やす
・温めること、飲酒、激しい運動やストレッチは控えるようにお願いします。
揉み返しは筋繊維が傷ついて(ケガをして)炎症を起こしている状態ですので、
痛い部位を冷やしてあげることで、炎症は徐々におさまり改善していきます。
好転反応が起きた時の対処法としては
・水分の補給
・疲労感やだるさが出た時は横になり身体を安静にしてください
・血行が良くなるように身体を温めてあげてください
水分を多くとり身体を温めて血行を良くしてあげることで、
疲労物質や痛み物質、毒素や老廃物を排出しやすくして
回復を手助けしてあげる役割をはたします。